ワシントンで米国財務長官のムニューシンが7月15日に会見し、フェイスブックが計画している新たな仮想通貨は規制対象であるとの発言を行なった。
仮想通貨はどの国の通貨とも直接連動しておらず、プライバシーが完全に保たれることが特徴だが、その普及の鍵でもありまた使用上の問題が激しい価格の乱高下である。フェイスブックの通貨ではこの問題に対処するため、通貨の価値が変動しないモデルを採用、一方で準備金として保有するキャッシュの運用益を活動資金として利用する計画である。
映画ソーシャルネットワークでフェイスブック創業者のマーク・ザッカバーグと裁判を行なっているウィンクルボス兄弟は、ビットコインでそれぞれビリオネア(資産10億ドル)に到達したビットコイン富豪である。フェイスブックとの和解金で多額の資金を手に入れた兄弟は、その多くをビットコインに投資した。昨年の値上がりによって、その総資産は一気に増大した。
フェイスブックが仮想通貨に参入するという発表に対して、ウィンクルボス兄弟は「ウェルカム・ツー・ザ・パーティー」と上から目線のメッセージを送ったことが話題になっている。
規制対象となれば、仮想通貨としての柔軟性が薄れることになり、同社の戦略にとってはマイナスと考えられる。今後の動向に注目していきたい。
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