米国のCBOE取引所において、今週末初となるビットコインの先物取引が始まった。ニューヨーク時間の午後6時に取引が開始された。来週には別のライバル取引所である、同じく米国のCME取引所でも売買が開始される予定である。
先物取引とは伝統的な金融取引の一つであり、原油や金や穀物に対しても設定されている。その取引市場は巨大で、株式市場を大幅に上回る規模がある。その先物市場にビットコインの取引が始まったことは、大きなインパクトが予想される。
先物契約では、例えば来月末など一定の期間を経て、現物(実際のビットコイン)を引き渡す契約を交わす。もともと金融機関や資源会社などが利用していることから、取引額は大きい。CBOEの1契約の単位は1ビットコインである。
取引開始に伴い、CBOEのウェブサイトはパンクし、一時的に閲覧できなくなった。それだけ関心が高いことを意味する。
ウォールストリートジャーナルによれば、CBOEの先物取引では米国の暗号通貨取引所、Geminiの価格をベンチマークとする。Geminiは双子座の意味であり、映画ソーシャルネットワークで有名になったウィンクルボス兄弟の創設した取引所である。
なお、ウィンクルボス兄弟はかなり早い段階からビットコインの成功を信じて投資しており、全ビットコインの1%にあたるコインを取得していると言われる。現在の時価によれば、二人ともに仮想通貨資産は10億ドルを超えるビリオネアとなっている。
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