ビットコイン上げ相場再開、技術的見通し改善で30万円突破

米国の取引時間を終えて、ビットコイン(BTC)は急騰した。26万前後のレンジ相場で2日間推移した後に、日本時間未明より急上昇し、現在は30万円台の水準となっている。これにはビットコインのロードマップの不確実性が後退したことが関連しており、今後特に障害が見当たらないなか、ビットコインの上げ相場が再開する可能性がある。

まだ確定していないが、SegWitへのビットコインの以降に80%以上のマイナーが2日半のシグナル期間に賛同すれば、ビットコインのアップグレードは穏便にすすむ可能性が高まり、通貨が分岐するリスクが低下する。

現在のシグナル状況では80%のマイナーによる賛同の可能性が高まっている。これがおそらく市場の安心感を生み出し、ビットコインの価格が高まっている原因だろう。

ではビットコインはいつまで上昇するのか。30万円を超えた今、どの水準にまで上昇することが適正なのか?

ビットコインの一般化が価格上昇の鍵

2015年あたりから2017年にかけて、ビットコインの価格は3万円前後から2017年には35万まで一気に上昇するなど、2年間で10倍以上という驚異的な値上がりを見せている。

この上昇は出来高に支えられている。上記グラフの上の段は価格、下は出来高である。2015年の取引高は1千万円程度と極めて小さく、おそらく技術者コミュニティの中での取引程度の規模だった。

その後加速度的に増加し、2017年に入りブロックチェーン、ビットコインなどの用語が一般的に報道されるようになると、出来高は累乗的に増加し、数十億円規模に達する。

これが価格の上昇を見出し、さらに話題を集めるようになる。ここ最近では取引高は数百億円近くが取引されるようになっている。

取引高の増加は価格上昇を意味する

ビットコインの特性として、供給量が決まっているということがある。マイニングによって通貨は増え続けるが、4年間で増加通貨数は半減するというルールが設計上組み込まれている。2017年にはこのルールが適応され、増加分は半減した。

つまり、いまから4年後にはまた半分、8年後にはその半分と通貨の新規発行量は減少していく。40年後には新規通貨は1/1024となり、ほぼ流通量が変わらなくなる。

不動産や株式と異なり、ビットコインを初めから保有している人はほとんどいない。(創始者のサトシ・ナカモトは100万ビットコイン、時価約3000億円相当を保有していると言われている)。すべてマイニングによって作られている。よってビットコイン保有者は世界的にみればまだごくわずかにすぎない。

今後ますます話題を集め、より多くの人々がビットコインを求め、一方で新規コインの発行量が加速度的に減少するのであれば、結果的に価格が加速度的に上昇するしかない。

マイニングは止まるのか?

マイニングは止まらない。しかし、40年後に発行されるコインが1/1024になってしまったら、マイナー事業者は利益が得られなくなってしまうのではないか?ビットコインの設計が想定通りに機能するとすれば、ブロックチェーンが進化し、さらに広大なネットワークが誕生、その規模も相当大きくなっているはずだ。

マイニングが今後も行われるには、ビットコインの価格が上昇する必要がある。マイニングされるコインが1/1024になるということは、ビットコインの価値が1000倍近くになると辻褄があうことになる。もちろん、サーバーのコストは下がり、性能は上がるので、これは1つのコンセプト的な概算での推測にすぎない。

しかし現在30万円で取引されているビットコインが40年後も存続していたとしたら、その価値が数億円になっても不思議ではない。

サトシユニットの持つ意味とビットコインの未来

ビットコインでは、1億分の1ビットコインを最小単位としてサトシ・ユニットと呼ぶことになっている。もしも40年後にビットコインの価値が1000倍になることがあるとすればビットコインの価値は1億円を超える。その1億分の1である1サトシも円の価値を上回ることになる。

正体不明の論文執筆者でビットコイン創始者であるサトシ・ナカモトの名前を取った1億分の1のビットコインを示す1サトシ。205X年、サトシが円を超える日が到来するかもしれない。

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